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春と骨
春風 凍えそうだ
見上げられてばかりで
退屈してた
春風 冷えちゃったんだ
可愛い子に目移りも
ちょっとくらい許して
君が一番だなんて
シラフじゃ言わないように
してるんだけどさ
Day by day Day by day
春待つ骨よ
人の歴史が始まる前からの
咆哮を聞かせてよ
風化が肉を削ぎ 洗練されたその姿
ああ もう
イチコロで骨抜きにされちゃうね!
春風 肩すくめた
戯けでもしとかないと
心配するでしょ
砕けた口調で
なんでもないような顔で笑ってさ
「ねえ こっち向いて」と
願ってたなんて
知らなかったんでしょ
Day by day Day by day
春待つ骨よ
土の下で抱え続けていた
咆哮を聞かせよう
時が磨いた ただじゃ折れない極太さ
ああ そう
折れるのはこの世でただ一人だけ
Day by day Day by day
春待つ骨よ
人の歴史が踏み外し続けた
咆哮を聞かせてよ
腐敗に耐えて 研ぎ澄まされたその姿
Divide day Divide the day
爆ぜ立つ骨よ
土の下から全てを引き裂いて
咆哮を聞かせよう
時が磨いた
ただじゃ折れてはやらないさ
ああ そう
イチコロで骨抜きにしちゃおうか!
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