第十三話


 拝啓、エクセランサ。
 僕は今日、実習ではない初の任務ですが
 もう泣きそうです。


 アカデミー任務用出立門。
 そこに僕はユマくんと集合していた。
 卒業するには任務経験が四日以上必要なため、学生は適宜割り振られる。
 二日間ずつの子とかもいるけれど、僕とユマくんは連日で予定が組まれていた。
 荷物は腰の圧縮陣にしまってあるからたいして重くない。
 だけど身体は重く、胃がしくしく泣いている気がした。
(はあ〜……)
 僕も泣きたい。
 けれどそんなことを、所属が異なる魔女科とはいえ、上官の前で顔に出すわけにはいかなかった。
 千景先生が笑っていない笑顔で言った。
「俺ではご不満でしょうが、よろしくお願いしますね」
(顔がよろしくしてない……!)
 任務はバンド無視の編成があるとわかっていても、学生の間は基本的に教官が隊長を務めるとわかっていても。
(人選が……ていうか魔女科なのになんで……!?)
 僕が内心涙していると、千景先生は僕らに背を向け陣を用意し始めた。
 パレットの先端から薄黄色の光の後、鮮やかな青い光が流れ出る。
 陣には描画カラーを問わず発動するものや、特定の色が指定されているもの、描けば自動でカラーが変わるものがある。
 先生が描いているのは、心話術を結ぶためのものと転送用のもの。心話術の方は自動だけど、転送陣はどっちなんだろう。
 ちなみに転送陣は少し見えただけでも複雑すぎて、何がどうなっているのかわからなかった。
 ユマくんがこっそり僕へ耳打ちした。
「なあ、マックス。やたら千景先生に目ぇつけられてないか?」
「とっても……」
「何したんだ?」
「わかんない……」
 そして僕らは「お待たせしました」という千景先生の声に飛び上がった。
 あんな細かい陣、もっと時間がかかると思ってた。
 先生は冷ややかな目をしたものの、特に触れず心話術の陣を起動する。
 無言の「さっさと陣へ入れ」という圧力に、ユマくんと慌てて駆け寄った。
 薄い黄色の光が僕ら三人を結ぶ間に、先生は続けた。
「今回の任務は農村の調査、万が一があれば住民の保護です。
 地理的には国境と海に面しているのですが……“見慣れない装束”の賊が出没しているとのこと。それだけでなく、国境を越えられた形跡もない。
 しかし報告のあった場所を地図に示せば、徒歩で移動しているとしか思えない。
 ワープ先は、次に被害を受けそうな農村近くの森です。そちらでもう一部隊と合流します。気を抜かないように。
 ……繋ぎ終えましたね。試しに呼びかけてください。問題ありませんね。
 では、参りますよ」
 手招く先生に従い、転送の陣へ入る。
(2部隊出動……結構おおごとなのかな。
 ……ユイドラが、近い)
 陣の青い光が視界を埋め尽くす。
 眩ゆいそれが消え去ると、僕らの眼前には深い森が広がっていた。
「潮風を防ぐため人為的に植えたらしいですが……思ったより視界が悪いですね。はぐれないように」
 その瞬間、千景先生の頭上から影が落ちてきた。
「先生!」
 僕が叫ぶより速く、先生は身を翻してそれを躱した。
 先生がいた場所には斧が振り下ろされていた。
 落下してきたのは“見慣れない装束”の男。
「おっ! パレット使えるってこたあ軍人様じゃねえか」
 言うが否や、斧を置き去りに男の姿が消える。
 そしていつの間にか僕の背後へ立っていた。
「えっ!?」
 振り返ると目の前が橙の光で塗り潰される。
 僕はユマくんに引っ張られて体勢を崩し、顔面直撃を避けることができた。
 そのまま僕も黄色を放つけれど、男はまた一瞬で姿を消した。
「ありがとうユマくん……!」
「賊ってこいつだな!」
 これが千景先生のようなワープならどこかに陣がある。というか十中八九そうだろう。
 ユマくんも同じことを考えたらしく、何もない前方へ走りながら自分の後ろにカラーを撃った。
 ドンピシャだったけれど、男はあっさりそれを避ける。
「ひでえなあ。こちとらオシゴトしてるだけだっつーの」
 その時、頭に千景先生の声が響いた。
『おそらく奴の能力は、物体の転移ができる。掴まれないようにしてください。
 そして先ほどから“同じ場所には”飛んでいない。
 見せかけているだけかもしれませんが、いずれにせよ目印が絶対に必要だ。
 仕掛けと、カラーを転移させられるのかを俺が調べます。
 二人は応戦を』
『はい!』
『了解!』
 相手には聞こえていない指示で、僕とユマくんが構える。
 賊は人差し指で手招いて言った。
「金目のモン置いて失せな、なーんて聞かねえだろ? 来いよ!」
 ユマくんが僕へ心話術を繋ぐ。
『こいつを挟んで互いの攻撃線上を位置取るぞ!
 “ワープで消えれば味方に当てられる”と思わせて、飛べる場所を洗い出すぞ!』
『了解!』
 僕らは同時に駆け出した。
 攻撃位置についてまずユマくんが直線の水色を放つ。
 けれど敵は姿を消さず、橙色の壁がそれを掻き消した。
『炎型……!』
『さっきの花火ブラフかよ! 炎型ってみんな性格悪いのか!?』
『ユマくん分断されてる! ふっ飛ばすから避けて!』
 僕らの目的は、あっさりと賊にバレてしまっていた。
 そして僕が橙色にひまわりを撃とうとするが、その時に相手が姿を消した。
「悪くねえが、ちっとズルさが足んねえな!」
 次に賊が現れたのは先生の死角上空だった。そしてパレットを向ける。
「男で魔女なんざ、戦えねえってことだろ!」
 橙色の花火が千景先生に襲いかかる。
 けれど先生は数歩下がってそれを避けた。すぐ側で炸裂する、影ができるほどの光を物ともしない。さりげなく片手を後ろに回していた。
『ユマ。敵の背後にある草むらへ一発撃てますか』
 答える代わりに、ユマくんが水色を放った。
 飛び回る賊の後ろで葉と土埃が舞い、千景先生の目が何かを捉える。
「なんだ」 
 先生の呆れたような声と同時に、賊を黒い塊が取り囲み、炸裂した。
 黒の群蜂だ。
 ところどころ焦げた賊が地面に崩れ伏す。
 先生の手には黒く染まったパレットがあった。
「ご苦労様でした。この陣はカラーを飛ばせないものだったようです」
 言いながら先生は杖に持ち替えた。
 捕縛陣の、薄い黄緑の光が賊の下に潜り込んで陣をかたどっていく。
 何が起きたかわからずポカンとしてしまった僕ら(主に僕)に、先生は言った。
「わざわざ上に来たので、足元を見たんです」
「……?」
「ブラフを入れてきたり、ある程度実戦慣れしている相手の動きには、意図があるんですよ。
 狙い撃ちされかねないにも関わらず空中に飛んだのは、陣のある場所から気を逸らすためです。
 実力的にも避け切れると、舐めていたんでしょう。
 だからユマが陣のあたりを撃った時に一瞬気を取られ、俺の群蜂相手に反射で炎を出してしまった」
 言われてみれば、一瞬橙色の壁があった気もする。
 けれど先生のカラーは黒。吸収されたのだろう。
 先生は賊の足裏へ杖を向けた。
 白い光が細く放たれると、靴に仕込まれていたコイン状の物が弾けて外れた。
 先生はそれを拾い上げると眉間に皺を寄せ、難しい顔になる。
「……君たち、先に行けますか?
 道があるでしょう。ここをまっすぐ進むと目的の村が——」
 その時、先生が指差した先から爆発音と、木々より高く煙が上がった。
 僕はあまり勘がよくないけれど、このタイミングでは他に考えられない。
(村が襲われてる……!?)
 千景先生は僕らへ言った。
「先発部隊がもう着いているはずです。援護を!
 こいつの仲間だった場合、今のように足元に仕掛けがあります! それも伝えてください!
 すぐ追いつくので先に!」
 僕とユマくんは走り出した。
 だから後ろの先生と賊の声は聞こえなかった。
「黒でその威力……お前、カービャックに居ただろ。
 魔女になり下がってどうしたァ? ビビっちまったのか、うぐっ……!」
「……質問をするのは俺だ」


 □■□


 マックスとユマが森を抜け村に辿り着くと、そこは戦場と化していた。
 民家には火が燃え移り、悲鳴と物が割れる音が絶え間なく響く。
 煙を払いながらユマが口元を袖で覆った。
「さっきのやつの仲間……! ワープで国境警備隊を出し抜いたのか!」
 その時、崩れかけた民家の向こうから子どもが飛び出して、転んだ。
 少年の背後には先ほどの賊と同じ服の男が迫っていた。
 しかし賊にはユマの青い光が直撃し、駆け寄ったマックスが少年を抱え上げた。
「もう大丈夫、ってあっぶなああ!」
 マックスの頬すれすれを赤い稲妻が突き抜けた。
「貴様等、此処で何をしている!?」
「雅よく見ろお前ぇ! オイラのとこまで来たぞコラァ!」
「任務だよ! 千景先生も後から来る!」
 その言葉に雅がピクリと眉を動かしたが、マックスは気付かず子どもを抱え直した。
「雅くん、これは一体……」
「不明だ。俺様達が現着した時点で村は襲われていた。
 逃げ遅れの回収と敵の始末をしているが、人手が足りない」
「あ、おい雅。ワープ使う敵だったら足狙え。靴になんか仕込んでいるって千景先生が」
「靴……? 承知した」
 ユマに言われ、雅は伸びていた賊の靴を丸々赤い光で吹き飛ばした。ついでに敵のパレットも破壊する。
 大人しくしていた子どもが、その音に目を瞑ってマックスの服を握りしめた。
 雅はそれを横目で視界に入れていた。
「……貴様等は救助を優先しろ。
 向こうでアーモンドが防御壁(バリケード)を張っている。
 残党は引き受けた」
「お前一人? 大丈夫か?」
「そう思うならさっさと行って戻って来い」
 雅はすれ違いざま、マックスにだけ聞こえるよう小さく言った。
「彼女の側を離れるな」
「……! 了解」
 ユマが彼を先導する。
「マックス、こっちだ!」
 その背中を見送り、雅はパレットを構えた。
「……さて、出て来て良いぞ」
 伸びている敵と同じ装束の男達が、物陰からゆらりと姿を現した。


 □■□


「あのお兄ちゃん、平気……?」
 走っていると、僕が抱えている子が不安そうに呟いた。
「大丈夫だよ。とっても強いから」
「でも……男の人に囲まれてた」
「えっ?」
「怖いことした人と、同じ服の……」
 僕はユマくんと顔を見合わせる。
 ユマくんは今にも舌打ちをしそうだった。
「あいつ、やりやがったな」
「……まずはこの子をアーモンドくんのところまで届けてからだ」
 けれど物事はそう上手く進まない。
 僕の右斜め上から影が落ちる。
 ユマくんも僕もそちらへカラーを放つけれど空振りになった。
『出たなワープ……! マックス、先行け!』
『ダメだよ! 分断は相手の思うツボだ!』
 正直相手の策を見抜いたとかではない。口から出まかせだ。
 けれどユマくんを置いて行くことは絶対に避けたかった。
 敵は3人。その内の一人はパレットが使えないらしく、弓を放って来た。
 男の子を抱えている左側。右利きの僕がカラーを撃てない死角。
 弓を避ければ敵の赤紫のカラーに当たるよう、挟み撃ちにされた。
 僕は赤紫にひまわりを撃って相殺し、弓には男の子を抱え込んで背を向けた。
「マックス!」
「お兄ちゃ……!」
 左肩に鋭い痛み。
(切れた……!)
 刺さりはしなかったけれど腕にまっすぐ傷が走り、赤い血が流れる。
 どうにか男の子には当たらず済んだので良い。
 ユマくんが僕の死角をカバーするように駆け、弓の射手に思いっきり青を撃った。
「こんのっ!!」
 ちょっとオーバーキルなんじゃないかな。
 射手が、誰もいない家屋に突っ込むくらいに吹っ飛ばしていた。
 ひまわりを食らった敵ともう一人は、分が悪いと判断したのか姿を消していた。
「すまんマックス! オイラ左利きなんだからこっちにいるべきだった!」
「大丈夫、かすり傷だし助かったよ! ありがとう」
 傷は熱を持ったりしていないし、眩暈もない。今のところは毒っぽくはなかった。
(僕が使い物になるうちに……!)
 バリケード目指して僕らは再び走り出した。


 □■□


 マックス達の上空。
 見上げなければ気づかない高い場所で、白い円錐が先端を下にして浮いていた。
 硬質なそれは側面から手綱のような棒が輪状に伸びている。ハンドルの役割を担うそれは、同じく硬質で形を変えるものではない。
 上面には男が立っていた。
 握るハンドルに滲む色は、黄緑色だった。


 一人残った雅は、正直余裕があった。
 賊の足を狙って吹っ飛ばせば、下品な悲鳴が上がる。
「うっわこいつ稲妻型かよ!」「ぎゃああ!」
 雅は敗走する賊も追ってカラーを放った。
(雑魚ばかりだが……しぶとくて時間がかかる。
 だがここで逃せば他が危うい)
 淡々と始末していき、残り3人となった時だった。
「パレットを捨てろ!」
 賊の一人が、少し離れた場所で村の女性を人質にとった。
 逃げ遅れたのだろう彼女は、怯えきった顔で声も出せない様子だった。
 雅はわずかな間に考えを何通りも巡らせる。
 しかし文字通りの多勢に無勢での人質救済。選べる手は限られた。
(……仕方無い)
 彼はパレットを投げ捨てる、振りをして小手を外した。
 その瞬間、パレットは真紅と呼べるほど深く染め上がり、金色の光がバチバチと火花のように散る。
 動揺したのは賊だった。
「てめえ自爆かよ……!」
「其の方を離せ。
 このままで居れば超過光量でパレットは割れるが、稲妻型はカラーの“炸裂”が起こる。
 規模はわかるな?」
 賊は冷や汗を垂らした。
「稲妻で金箔持ち、んでバカみてえな光量……そりゃ制御も要るわな」
「時間は無いぞ。
 パレットがここまで染色されては、キャンセル出来ぬことは目に見えているだろう」
 賊が仲間と目配せをする。
「……それ、上に向けて撃て。そうすれば人質は解放する」
「二言は無いな」
「ああ」
 言葉通り、雅は上空へ赤い閃光を放った。
 パレットが耐えきれずに割れる。
 “炸裂”は逃れても、強烈な光が視界を白く焼く。
 雅は同時に駆け出した。胸元からパレットのストックを素早く取り出し、目眩しの効いているうちに賊に突っ込む。人質さえ救出できればカラーで倒せる。
 はずだった。
 彼の後頭部に衝撃が走る。
 気がつけばうつ伏せに倒され、何者かに——マックス達のところから撤退してきた賊の仲間に、腕を捻り押さえられていた。
 どうにか雅が目だけ前に向ければ、人質は解放されておらず、彼女を捕まえたままの賊が口端を上げていた。
「お前、強いけど甘いな。
 勝算あるからやったんだろうけど、その戦法は知っている」
(……!?)
 雅の困惑を余所に、賊は仲間に言い放った。
「まだそいつはストック持ってるはずだ。探せ!」
 赤い着物の内側へ手が突っ込まれる。
 人質を捕らえていた賊は勝ちを確信した。仲間に彼女を任せ瓦礫にドカリと座り込む。
 ストックを探す二人、手持ち無沙汰に見張りをする一人、人質担当が一人、この場を仕切った一人で計5人。
 彼らの粗野な声が雅の頭上で飛び交った。
「急に目つむれって心話術を寄こすから何かと思ったぜ」
「こいつ生かすの?」
「騎士団が2部隊来てるが、ガキばかりだ。
 女はこのままで、こいつは見せしめにする。その間にお前らは裏に回れ」
「なあ〜そいつ起きた〜? 結構飛ばされたんだけど〜」
「……まだだな。ダメなら捨ててくしかねえ」
 雅からは見えない位置に賊がもう一人いた。ユマに吹っ飛ばされた男で、瓦礫に寄りかかる体勢でいまだに気絶している。
「残ってんのは炎一人と、花火二人だな。まともに攻撃してくるのは花火だけだったぜ」
「は? 炎のやつが一番やべえだろ」
「そういやリーダーどこ行ったんだ?」
 突如ドサリ、と人質を捕まえていた賊が倒れた。
「おい!?」
 人質の女性を、金髪の大男——マックスがぐいと引き寄せた。
 そして自分の背後へ逃がす。
「西の出入り口近くにバリケードがあります。行って!」
 押しやられた女性は一瞬戸惑ったが、言われるるままに走り出した。
 マックスはパレットを、雅にのしかかる二人へ向ける。
(ひまわり!)
 放たれた光は充分な威力を持っていたが、瓦礫に座っていた賊がマックスの手を蹴飛ばしたことにより上へ逸らされた。
 その拍子にパレットが地面へ滑り落ちる。
 賊はそのままマックスへ殴りかかった。
「泥試合は得意か軍人よぉ!」
 肉弾戦なら勝つ自信があったのだろう。
 しかし、マックスに限っては例外だった。
 賊の下顎に彼の正拳が叩き込まれた。
「か……は……っ!?」
「得意だよ、こないだまで使えなかったんでね!」
 賊が白目を剥いて崩れ落ちた。
 ちゃんと訓練しておいてよかった、とマックスは内心冷や汗をかきながら、転がったパレットを拾おうとする。
 同じ瞬間、雅を拘束する男たちは奇襲と見たこともない光量の黄色に慄き、手が緩んでいた。
 その隙を見逃さず、雅は彼らを蹴り飛ばしてストックを取り出した。
 至近距離で閃光を食らわせ、見張りだった方の賊へパレットを向ける。
 見張りはマックスへパレットを向けていた。
 そしてマックスの手はあと少しでパレットへ届いていた。
 膠着状態にも関わらず、彼はニッと笑う。
「……撃ちなよ。雅くんならその隙にあんたを吹っ飛ばせる。
 そうしたら僕らの勝ちだ」
 マックス以外が打開策に頭を回したその時。
 上空からの光が、賊にだけ降り注いだ。
 黄緑と黒みがかった青色のカラーで賊が倒れる。
 雅はハッと光の出元を見上げた。その色彩に心当たりがあった。
 白い円錐に乗る痩身の男がいた。
 顎下まである髪は黒に近い藍色で癖が強くうねっている。前髪を真ん中で分けて額を出しているが、黄色がかった緑の瞳は落ち窪んでいて快活さは感じられない。むしろ体形のせいもあって不健康な印象を与えた。さらに口と眉は不貞腐れたまま固まってしまったようだった。
 しかし国中の誰もが彼を知り、尊敬していた。
 マックスも呆気にとられ、こぼすようにその名を呟く。
「アクアブレイド ペリドット副隊長」